【解説】ファンネルの効果について

みなさんこんにちは。はっし~です。

最近、2型隼オーナーの間でファンネルキットがホットな話題になっているので、前回の記事に引き続きファンネルの原理・実際の効果を解説していこうかと思います。

そもそも、ファンネルはキャブレターやスロットルの入口に取り付けられているトランペット型のアレです。

最適な空気流速で最適な空気量をキャブレターに送り、燃料の霧化を最適化するために発明されたとされています。
ざっくり説明すると、ファンネルを取り付けることで、エンジンへ流れる空気の流れを層流化することができ、充填効率が上がるため出力向上につながるということです



ファンネルの形状(長さ、口径)、組み合わせによっては2%~4%の出力向上が得られることが知られています。
詳しい原理は英語版ウィキペディアこちらの特許を読んで下さい。(ちなみに、ファンネルと呼ぶのは日本だけみたいです。英語圏ではVELOCITY STACKと呼びます。)

インジェクション車でも効果があるとわかり、2輪のレースシーンでも使われ始めたのがわりと最近のことらしいです。
レースで使用する場合は、使用するマフラーとファンネルはセットでセッティングされています。(マフラーのターゲット回転域と出て行く量に対し、その回転域のでの充填効率を上げたいので最適なファンネル形状を選択するため)


ここから、弊社にてファンネルキットを取り付けた車両のシャシダイでの計測データで効果を見ていきます。

※リンクをクリックしていただくと、その車種の記事に飛べます。
 気になる方は見てみてください。

1.GSX-S1000S(KATANA) 1型
ノーマル:143.49馬力
ファンネルキット装着時:147.90馬力
4.41馬力向上

最終的に使用した仕様は


147.39馬力で3.9馬力向上の組み合わせ。

ファンネルの組み合わせを変えることで、「多少ピークパワーを落としても7000回転以降の全域で出力向上を狙う」なんてことも可能です。

 

2.GSX1300R(2型)
ノーマル:174.35馬力 
ファンネルキット装着時:179.01馬力
4.66馬力向上

ほぼ全域でノーマルを上回るパワーが出ていますね。
実際に乗っても体感できます!(実体験です)

 

3.GSX-S1000(2021モデル)
ファンネルキット(吊るしの組み合わせ):140.45馬力
ファンネルキット(組み換え後):142.98馬力
2.53馬力向上



オーナー様がファンネルキットを装着した状態でご来店したので、ノーマルデータがないのが残念です…
ベースはKATANAと同じエンジン(MCで異なっている部分はありますが)なので、同条件でノーマルと比較できたとしたら、同じくらい出力向上が望めているはず…
何にせよ、ファンネルの組み合わせで真夏の測定でこれだけ向上するのはすごいことだと思います。

オーナーズクラブ等で「ファンネルキットの話を聞いているが、実際のところどうなの?」

って感じている方もいらっしゃると思いますが、
隼以外でもこのような効果が出ているので、確実に体感できると思います。

財布が軽くなるor口座残高が減るという以外のデメリットはないのでオススメです♪

気になる方はお問い合わせください。